歯周病治療の流れ ~治療期間や費用のご案内~

歯周病治療を受けたことがある方はご存じだと思いますが、実は歯周病の治療はその日に終わりません

「歯を削って終わり」
「歯を抜いて終わり」

のように簡単にはいかないのが歯周病です。

重度の場合には1年がかりで治療を行う場合もあります。

歯医者に行って突然「1年間治療します」と言われるとびっくりしてしまうと思うので、歯周病の治療がどのように行われるか皆さんに知っていただきたいと思います。

軽度、中等度、重度と分けて、治療期間や費用もご案内しています。

歯周病治療の流れ

歯周病の治療は、「プラークや歯石を取り除くこと」が一番要の内容になります。

そのため、プラークや歯石のついている量が多ければ多いほど、またその影響で周りの骨や歯ぐき(歯肉)の環境が悪くなっているほど、歯周病は進行しており、そのぶん治療回数や期間は増加します。

さらに、「喫煙」、「糖尿病」、「歯磨き習慣」など他にもいろいろな因子が歯周病の進行に関与しており、患者さん一人ひとり状況が違うため、治療内容や期間にも差があります。

歯周病の進行度を大きく3段階に分けて、それぞれの治療のおおまかな流れをご案内します。

軽度歯周病の治療

状態

歯と歯ぐきの間にプラークが付着し、歯石へと変化していきます。 次第に周りの歯ぐきが赤くぷくっと腫れ、歯磨きなどで出血しやすくなります

治療内容 歯と歯ぐきの境目付近の歯石をとります。
治療の流れ
  1. 歯ぐきの検査
  2. 歯石除去、クリーニング
  3. 定期的メインテナンス、予防

中等度歯周病の治療

状態

腫れた歯ぐきと歯の間に歯石がたまっていくにつれて、歯から歯ぐきがはがれていきます。 そして、その下にある靭帯も炎症を起こし、歯を支えている顎の骨が吸収され始めます。

健康な歯ぐきの色はピンク色ですが、歯周病の歯ぐきの色は赤色になっており、歯ぐきが腫れているため歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなってきます

痛みはあまり感じず、歯ぐきの違和感を感じる程度ですが、この頃になると口臭が出てきます

治療内容 歯ぐきより下の方まで歯石をとります。
治療の流れ
  1. 歯ぐきの検査
  2. 歯石除去、クリーニング
  3. 再検査
  4. 歯ぐきの深い場所の歯石除去
  5. 再検査
  6. (治癒が認められたら)定期的メインテナンス、予防

重度歯周病の治療

状態

さらに広い範囲に炎症が広がり、顎の骨の溶けていきます。 歯を支えられないほど骨が溶けてしまうと、歯がぐらぐらしてきます

歯がぐらぐらしてくると、強く咬むことができなくなり、咬んだ時の痛みをともなうようになります。 歯並びも変わってくるため、歯が長くなったような、あるいは出っ歯になったような感じがしてきます。

また、破壊された組織から膿が出てくるようになると、歯ぐきはさらに腫れた状態になり、何もしなくても痛むようになってきます。

治療内容 歯ぐきより下の歯石を取った後、それでも取り切れない歯石を手術で除去していきます。
治療の流れ
  1. 歯ぐきの検査
  2. 歯石除去、クリーニング
  3. 再検査
  4. 歯ぐきの深い場所の歯石除去
  5. 再検査
  6. 手術による歯石除去
  7. 再検査
  8. (治癒が認められたら)定期的メインテナンス、予防

歯周病治療にはどうしてこんなに回数がかかるのか

まず最初に、歯周病は簡単に治る軽い病気ではないということを知ることが大事です。

歯周病は、慢性の病気であり、「なかなか治りにくい」病気であり、「治ってもすぐ復活してくる」病気なのです。 つまり、口の中に歯がある人は、常に歯周病にならないように予防しながら管理していく必要があります。

もし、身体が重い病気になったらどうなるでしょう。

病院に行った日にすぐ直るなんてことは無いですよね。

まずは薬などで応急処置をして、その後は軽い処置から身体の反応を見ながら治療を行い、時には検査をして、最終的に手術になることもあるでしょう。 手術後は、また再発しないように定期的に検査をしながら、管理していきますよね。

歯周病も、流れは同じです。

それぞれ患者さんの生体の反応(歯ぐきや歯の反応)を見ながら、それに合わせた治療が必要な病気であり、歯周病の状態が進行していれば進行しているほど治療や検査が必要となり、歯ぐきの手術が必要になる場合もあります。

つまり、「歯周病の治療なので何回で終わり」と決まっているわけではなく、歯ぐきの検査の結果により治療回数や治療内容が決定されるため、患者さんごとに異なった内容になります。

歯周病治療したら口臭が治りますか?

口臭の一番の原因は、歯周病です。

口臭はいろいろな原因がありますが、まずは歯周病の治療をすることから始めていいと思います。

プラークや歯石がたまってくると、その中の病原菌が増殖して、「生臭い」「ドブのような」臭いのある毒素を出してきます。 その場合、原因となるプラークや歯石を除去しない限り、口臭はひどくなるばかりです。

口臭は、他にもいろいろな原因があります。

虫歯や歯の破折などが原因で膿が出ている場合や、胃や腸など喉より奥の臓器に異常がある場合にも口臭が出ます。 原因が一つだけでなく複数の場合もあるため、一つずつ原因と思われるものを除去していくことで治癒につながります。

うがいや薬など、自宅で歯周病は治せますか?

進行した歯周病を自宅で治療することはできません。

うがいや薬などで一時的に歯ぐきの炎症を抑えることは可能ですが、根本的な原因(プラーク、歯石)を除去しない限り、歯周病はそのまま進行していきます。

詳しくは次のページをご覧になってください。

歯周病は自宅で治せるものなのか?うがいや飲み薬で治せそうだけど… 2019年11月7日

歯周病治療にかかる期間と費用

治療の期間と費用

歯周病の治療は、プラークや歯石を取り除くことが中心となります。

その歯石たちは、見えるところだけでなく、腫れた歯ぐきの中や複雑な歯の形態の隙間に入り込んでいるため、その除去には技術と労力が必要になります。 口の中の歯は最大32本もあり、歯石のついている量や歯周病の進行度によって治療期間も変わってきます。

そのため大まかな目安でしか書けませんが、期間と費用(保険3割負担)をご案内します。 費用は合計金額です。

軽度歯周病の場合

治療内容 歯と歯ぐきの境目付近の歯石をとります。
期間 1ヶ月以内
費用 5,000円以内

中等度歯周病の場合

治療内容 歯ぐきより下の方まで歯石をとります。
期間 3ヶ月以内
費用 10,000円以内

重度歯周病の場合

治療内容 歯ぐきの上下の歯石を取った後、それでも取り切れない歯石を手術で除去していきます。
期間 3ヶ月~1年
費用 10,000円~50,000円

治療後のメインテナンスの期間と費用

歯周病は、上でも書いたように治療だけで終了せず、また発症しないように予防していくことがとても重要になります。

歯周病の原因である細菌を定着させないようにする、つまりプラークや歯石がたまっていかないように定期的に管理していくこと(メインテナンス)が重要です。 メインテナンスは日頃の歯磨きの方法の改善や定期的な歯石除去に加えて、虫歯や咬み合わせのチェックやフッ素塗布などを行っていきます。

定期的なメインテナンスの間隔は、1~4ヶ月に1回程度で、患者さんによって変わります。

「歯磨きの習慣や方法」、「歯周病の進行度」、「歯周病に関与する全身疾患」、「喫煙」などの状態を見て、適切な間隔をこちらから提案します。 「残っている歯の本数」や「義歯やマウスピースも一緒に管理していくか」などによっても違うのですが、大まかに期間と費用(保険3割負担分)を示しておきます。

1ヶ月に1回 1,500円くらい/1回
2ヶ月に1回 2,000円くらい/1回
3ヶ月に1回 2,500円くらい/1回
4ヶ月に1回 3,000円くらい/1回

金額だけで考えると、1年トータルで合わせるとほぼ変わりません

メインテナンスをせずに、歯周病治療になってしまうと、すでに無くなってしまった歯も顎の骨も復活することは困難で、さらに治療回数も治療期間も増え、治療費もかさみ、いいとこ無しです(><)。

このことから考えても、ここまで読んでいただいた機会をきっかけに、歯周病の予防を真剣に考えていくのはいかがでしょうか?

なるべく分かりやすくご説明したつもりですが、もし分からないところがあればお気軽にご相談ください。

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